「転職3回以上って、もうアウトですか?」
転職相談の場や口コミサイトで、ひときわよく目にする質問です。
答えは「回数そのものは関係ない」——ただし条件つきです。同じ3回でも、年収がぐんと上がった人もいれば、転職のたびに条件が悪くなっていく人もいる。その差は回数ではなく、転職の中身と次の選び方にあります。
この記事では、SNSや口コミサイトで見つけたリアルな声をもとに、転職回数が多くても年収が上がった人・下がった人のパターンを整理します。
年収が上がった人に共通すること
「業界を変えた」ことが最大の分岐点
口コミや体験談を読んでいると、年収が大きく上がった人の共通点として最もよく出てくるのが「業界を変えた」という話です。
同じ会社の規模、同じ職種でも、業界が変わると年収テーブルごと変わります。IT・SaaS・コンサルなど収益性の高い業界に移ることで、スキルは変わっていないのに年収が跳ね上がった、という体験は口コミで繰り返し見かけます。
「1回目の転職は同業他社への横移動で30万円アップ。2回目でSaaS系の会社に移ったら、さらに大幅に上がった。業界を変えたことが一番効いた」 (転職体験談より要約)
「介護の現場から人材業界に移ったとき、転職回数は3回目だった。業界が変わったことで年収が一気に上がった。スキルそのものより、どの業界にいるかが年収を決めると知った」 (転職体験談より要約)
同業・同職種の横移動にとどまると、年収アップ幅はどうしても限られます。「同じスキルをもっと高く売れる市場に持ち込む」という発想が、大きな差を生みます。
数字で語れる実績があった
転職回数が多い人が面接で一番問われるのは「またすぐ辞めるのでは」という不安です。それを払拭するいちばんの方法は、在籍期間が短くても「具体的な成果」を語れることです。
「3か月で新規顧客10社開拓」「業務フロー改善で残業を月20時間削減」のように数字が出てくると、在籍期間の短さより成果の密度が伝わります。
「転職4回目で面接に臨んだとき、最初から不利だと思っていた。でも1社目から3社目の転職にそれぞれ理由と学びを話せたら、面接官が”筋が通ってますね”と言ってくれた。内定をもらえた」 (口コミサイトより要約)
年収が下がった・負のスパイラルに入った人のパターン
「スキルのため」と割り切って条件を妥協した
口コミで繰り返し見かけるのが、「今は年収が下がっても、スキルさえ身につけば取り戻せる」という判断で転職し、結果的に労働環境も年収もどちらも悪化するパターンです。
「Webマーケを学びたくて年収を下げて転職した。でも実態は”残業ほぼなし”と言われていたのに月60〜80時間。スキルアップどころか疲弊するだけで1年で辞めた。履歴書の傷だけが増えた」 (口コミサイトより要約)
スキル習得のための年収ダウン自体が悪いわけではありません。問題は、その判断で他の労働条件への警戒心が緩むことです。残業・社風・マネジメントなどの確認を怠らず、入社後に後悔しないようにしましょう。
内定の喜びで「違和感」を無視した
「3社目の転職のとき、内定をもらえた喜びで入社を決めた。でもオフィス見学のとき社員の顔が全員疲れていたのを、”自分には関係ない”と思い込んでいた。入社してわかった、あれは赤信号だった」 (口コミサイトより要約)
転職回数が増えるほど「今回こそ決めなければ」という焦りが出やすくなります。面接時に感じた違和感や「社員の顔が暗い」「質問への回答が曖昧」といったサインを内定の喜びで上書きしてしまう、という後悔は口コミで非常に多く見られます。
採用担当者は実際どう見ている?
ここまで体験談で見てきた感覚は、データとも一致しています。
中途採用担当者へのアンケート調査(マイナビ、2024年実績)によると、採用担当者の約8割が転職回数を選考時に気にすると回答しており、特に20代では「3回以上」が一つのハードルとして機能していることがわかっています。
ただし、同じ調査で「条件を満たさなくても最終的に採用した」ケースが4割以上あったという結果も出ています。つまり「3回以上=即アウト」ではなく、「経歴の説明に筋が通っていれば通る」が現実です。
また、年収1,000万円以上の高収入層では平均転職回数が3回台というデータもあり*、転職回数の多さと年収の高さが必ずしも矛盾しないことも示されています。
「回数の多さ」を武器に変える面接準備
転職回数が多い人が面接でやってはいけないのは、回数を「申し訳なさそうに」説明することです。
必要なのは、バラバラに見える転職歴を一本の軸で繋げるストーリーを作ること。業界や職種が変わっていても、「顧客課題を引き出す力を磨いてきた」「変化の速い環境への適応力をつけてきた」といった一貫性を軸にすれば、転職の数は「多様な現場を経験してきた証拠」として語れます。
退職理由は、本音のままではなく前向きな動機として言い換えることが大切です。
| 本音 | 面接ではこう話す |
|---|---|
| 上司と合わなかった | チームで建設的に議論できる環境を求めた |
| 残業が多すぎた | 効率的に成果を出す働き方を追求したかった |
| 評価されなかった | 成果を正当に評価してもらえる環境に移りたかった |
次の転職を成功させるための3つのポイント
在職中に動く
辞めてから探すと心理的・経済的に追い詰められ、妥協が増えます。転職回数が多い人ほど、在職中に余裕を持って活動することが成功率を上げます。
面接で「審査する側」の目線を持つ
転職回数への負い目から「選ばれる立場」として萎縮しがちですが、自分も企業を診断する場だという意識が重要です。「先月の平均残業時間」「このポジションの前任者が去った理由」を具体的に聞くことで、入社後のミスマッチを防げます。
年収ダウンを受け入れるときは、条件確認を通常の2倍厳しく
スキルのための年収ダウン自体は戦略になりますが、その判断をするときこそ残業・社風・マネジメントの実態確認を怠らないこと。「スキルのためだから」という免罪符が、最も危ない状況を生みます。
まとめ
転職3回以上は不利か——答えは「説明できれば不利にならない」です。
年収が上がった人は、業界を変えることで年収テーブルごと引き上げ、短期間でも数字で語れる実績を作ってきました。下がった人の多くは、「スキルのため」という言い訳で条件確認を緩め、内定の喜びで違和感を無視してきました。
転職回数という数字より、どの業界に移ったか・実績を語れるか・次を慎重に選べるか。この3点が、結果を分けています。
当サイトでは転職エージェントの選び方や、転職で失敗しないためのチェックリストもご用意しています。あわせて参考にしてみてください。



* 記事内のデータ出典:Job総研「2022年転職の実態調査」(351名対象)、マイナビ「中途採用状況調査2025年版」
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最終更新:2026年5月|転職年収アッププロ編集長


