「営業8年やったけど、転職してエンジニアになったら年収が100万上がった」
X(旧Twitter)でこういう投稿を見かけたことはありませんか? 「どうせ盛ってるでしょ」と思いつつ、ちょっと気になってしまう。
実はこれ、一部では本当の話です。ただ、誰でも簡単に実現できるわけではなく、やるべきことをやった人だけが手にしている結果でもあります。
この記事では、SNSや口コミサイト、note等でリサーチした「営業からエンジニアに転職して年収を大きく上げた人」に共通する行動パターンと、反対に失敗した人の声をまとめます。これから転職を考えている方の現実的な判断材料になれば幸いです。
まず知っておきたいこと:年収アップはすぐではない
結論から言うと、未経験でエンジニアに転職した直後は、多くの場合いったん年収が下がります。
複数のキャリア支援会社の支援実績をもとにすると、未経験エンジニアの1年目の年収相場は300〜380万円程度。前職が営業職で400〜500万円台だった人にとっては、入社初年度は「下がる」と覚悟しておく必要があります。
ただし、レバテック「IT人材白書2024」の調査では、転職を経験したITエンジニアの約6割が年収アップを実現しています。しかも転職回数が多いほど平均年収が高くなるというデータ(Forkwell調べ)も出ており、「1社目を踏み台にして2〜3社目で大きく上げる」というパターンが現実的なルートとして見えてきます。
要するに、「入社直後に100万アップ」ではなく「3〜5年でトータルで100万以上アップ」が実態に近い成功パターンです。
年収が上がった人がやっていた5つのこと
1「営業スキル」を技術と掛け合わせた
営業経験者がエンジニア転職で強みを発揮しやすいのは、「技術を作るだけでなく、顧客の課題を整理して提案できる」という点です。
口コミやnoteで見かける成功者の声を整理すると、こんな共通点が見えてきます。
「営業時代に身についた”相手の本音を引き出すヒアリング”が、要件定義の場で思ったより役立った。技術力はまだまだでも、客先との打ち合わせで評価されて早めにリーダーを任された」(note・転職体験談より要約)
純粋な技術者は「言われたものを作る」ところからスタートする人が多い中、営業出身者は「そもそもこれは何のためにやるのか」を問い直せる素地があります。この視点は、エンジニアリングの上流工程(要件定義・設計)で高く評価される傾向にあります。
「8年間IT業界と無関係の営業をやっていた。エンジニアになって気づいたのは、コミュニケーション能力と顧客の意図を汲む力は、どんな現場でも必要とされるということ」 (note・営業8年からエンジニアへより要約)
2「軸ずらし転職」で採用ハードルを下げた
営業からエンジニアへの転職で最も苦労するのは選考通過率の低さです。口コミには「100社以上応募してようやく1社」という体験談も見受けられます。
そこで有効とされているのが「軸ずらし転職」という考え方です。
△ 職種も業界も未経験(例:小売営業→SIer開発職)→ 最も選考が厳しい
⭕️ 業界は同じで職種を変える(例:IT営業→ITエンジニア)→ 採用ハードルが下がる
⭕️ 職種は似ていて業界を変える(例:製造業営業→製造系SaaSのCS)→ 比較的通りやすい
実際、面接で話しやすかったという体験談もありました。
「IT業界の営業からIT系のエンジニアへという転身だったので、業界知識は多少あった。それだけで面接での話がかなり楽だった」 (転職口コミサイトより要約)
特にIT業界で営業経験がある人は、技術的な文脈やSIerの構造をある程度知っていることが強みになります。
3「技術の本気度」を具体的に見せた
未経験者の選考で企業が最も見ているのは、技術力そのものよりも「本当にエンジニアになりたいのか」という意欲と行動です。
「スクールに通いながら、簡単なWebアプリを自作してGitHubに公開した。面接では”自分で何を作ったか”を具体的に話せたのが評価されたと感じている」 (転職体験談より要約)
「手に職をつけたい」「年収を上げたい」という動機だけでは、面接官には「職種への興味ではなく待遇への興味」として映りやすいと、複数のキャリアアドバイザーが指摘しています。「この技術でこういうものを作りたい」という具体性が重要です。
4「1社目はステップ台」と割り切って企業を選んだ
年収を大きく上げた人の多くに共通するのが、「最初の会社では年収より成長環境を優先した」という判断です。
「未経験入社から3年を目安に、最初からここに長くいるつもりはなかった。クラウド案件に多く関われる会社を選んで実務経験を積み、5年目に転職したら年収が約100万上がった」 (転職体験談より要約)
実務経験1〜3年のエンジニアの年収相場は330〜500万円と幅があり、どのプロジェクトで何を経験したかで市場価値が大きく変わります。「今いる環境でどんな技術スタックを使っているか」を常に意識している人が、次の転職での交渉力を高めています。
5 内定後に給与交渉をした
エンジニア転職の世界では、給与は「提示されるもの」ではなく「交渉するもの」という文化が浸透してきています。
複数のキャリアアドバイザーの発言をまとめると、交渉のベストタイミングは「内定が出た直後」。この時点が、企業側の採用意欲が最も高まっているタイミングです。
交渉で大事なのは「〇〇万円欲しい」という要求ではなく、「自分のスキルが御社でどう貢献できるか」という根拠とセットにすること。特に「基本給のベースアップ」を交渉することで、その後の昇給・賞与計算の基礎も変わるため、長期的な影響が大きいとされています。
失敗した人の声
失敗を避けるには、失敗した人から学ぶこと。口コミやSNSで見つけた、リアルな失敗パターンをまとめました。
「配属ガチャ」で技術が積めなかった
「開発がやりたいと思って入社したのに、配属されたのはインフラの保守運用現場。半年経ってもコードを一行も書いていない。次の転職に活かせるスキルが何も積めていない気がする」 (口コミサイトより要約)
SES(システムエンジニアリングサービス)企業は未経験者の入口として機能する一方、どの現場に配属されるかは入社後まで分からないケースが多いです。「入社前に配属先の業務内容や技術スタックを確認できるか」は、企業選びの重要なポイントです。
「未経験歓迎」の実態がひどかった
「研修は数日間の座学だけで、あとは”見て覚えろ”スタイル。周りのエンジニアは全員忙しくて質問できる雰囲気じゃなかった。3か月で自信を完全に失って辞めた」 (口コミサイトより要約)
「未経験歓迎」という言葉の裏に、研修体制が実質ゼロのケースがあることは複数の口コミで報告されています。面接で「入社1か月目のスケジュールと担当メンターが決まっているか」を具体的に聞くことで、この罠を避けやすくなります。
「思ったより孤独だった」(フルリモート入社)
「通勤なしで働けると思ってフルリモート企業を選んだ。でも未経験で入ると、画面越しだと質問のタイミングもわからず、暗黙のルールも全然わからない。半年間ずっと孤独だった」 (口コミサイトより要約)
フルリモートは一定のスキルがついた後の特権、という指摘は複数の体験談でも見られます。未経験の初年度にフルリモートを選ぶリスクは頭に入れておく必要があります。
営業経験が特に活かせる職種
営業バックグラウンドとエンジニアリングをかけ合わせたとき、特に評価されやすい職種があります。
セールスエンジニア(プリセールス)
技術的な知識を持ちつつ顧客折衝を担う「両刀」の職種。インセンティブ制度が導入されているケースも多く、受注実績が年収に直結しやすい。IT業界での営業経験者が移行するルートとして口コミで多く見かけます。
システムエンジニア(SE)/ ITコンサルタント志向
顧客の課題をヒアリングし、システムで解決策を提案する上流工程は、営業経験者が最も強みを発揮しやすい領域。キャリアとして5〜10年後に目指す先として語られることが多い職種です。
AIプランナー / DX推進担当
2026年現在、生成AIを使ったビジネス課題の解決を担う職種が急速に増えています。コードを書く技術力よりも「業務課題を整理してAIに何をさせるか設計できる力」が求められるため、営業出身者との相性が良いとされています。
まとめ:年収100万アップは「すぐ」ではなく「設計」で達成する
営業からエンジニアへの転職で年収を大きく上げた人に共通するのは、「転職直後から高年収」ではなく「3〜5年のロードマップを描いてそこに向かって動いた」ことです。
入社初年度はいったん年収が下がることを受け入れつつ、「何の技術スタックで実務経験を積めるか」を最優先に企業を選ぶ。そして2〜3年後の転職で一気に引き上げる。この設計ができている人が、最終的に年収100万円アップを手にしています。
一方で、「未経験歓迎」の言葉を鵜呑みにして配属ガチャを引き、使えないスキルしか積めなかったという後悔の声も少なくありません。転職先の研修体制と技術スタックを事前に確認することが、成功と失敗を分けるポイントです。
当サイトでは転職エージェントの詳しい比較記事もご用意しています。未経験エンジニア転職に特化したエージェントについてはこちらも参考にしてみてください。

【PR・免責事項】 本記事は転職年収アッププロが独自にSNSや口コミサイトをリサーチし、情報提供を目的として作成したものです。記事内では転職支援サービスをご紹介しており、一部に広告・PR情報が含まれます。転職による年収アップをお約束するものではありません。記載の体験談はSNS・口コミ・note等の投稿内容を要約・抽出したものであり、すべての方に同様の結果が生じるとは限りません。最終的な転職判断はご自身の責任のもと、必要に応じて専門家(キャリアコンサルタント・社会保険労務士等)へのご相談もご検討ください。


